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だいぶ遅くなりましたが、The facebook Effect やっと読み終えました。

500ページとかなりのボリュームでしたが、同時に内容もとても濃かったです。あとがきにも書いてありましたが、著者のデビッド・カークパトリックの取材力は素人目でも、ハンパないねと感じました(とても描写が細かかったです)。

映画ソーシャルネットワークを見たあとにこの本を読んだので、本を読んでいるときに情景がイメージしやすかったです。でも映画はこの本のごくごく一部であり、自分はこの本が原作だと思っていたのですが、それもどうやら違っていました。なので、映画の視点と、この本の視点はまったく違うものになっています。どちらかというと映画は訴訟を起こしたエドゥアルド・サベリンの視点が強い。そういえば、マーク・ザッカーバーグ本人は、この映画を見てないと以前TVで言っていたように思います。

さて、この本でとても印象的だったセリフがあります。
 
アイデンティティはひとつだけ
引用:フェイスブック 若き天才の野望 デビッド カークパトリック (著), 滑川 海彦 (翻訳), 高橋 信夫 (翻訳), 小林 弘人(解説) (その他)
 
人はいろいろな側面を持っている。仕事のときの自分、プライベートのときの自分とか。でも実際は同じ一人の人間であるため、状況に応じていろいろな振る舞いをしていること自体には無理がある、とfacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグは言っています。
 
TPOに応じて立ち振る舞いや態度を使い分ける人、多いと思います。とは言ってもごく当たり前のことですよね。でも本質的な部分では、やっぱり無理があります。だって同じ人物がやっていることだから。
 
勿論、時と場合に応じて、ちょっと無理してシャキッとすることは必要。でもそれが本質的に納得がいかないことだったり、自分の信念に反した行動だったりすると、時間が経過するにつれ、無理が生じてきます。実際、これは自分自身にも当てはまっています。だから『アイデンティティはひとつだけ』というセリフが自分にとって、とても印象的だったんだと思います。
 
この他にも、オープン性や、スタートアップ企業の資金調達の方法、企業が成長していく過程での問題点などなど、いろいろと学ぶべきことが多かった本でした。

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