【中古】東京島 /新潮社/桐野夏生 (文庫)
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東京島。今年映画にもなった小説。
– あらすじ –
これほど男に焦がれられた女がいただろうか。クルーザーで夫・隆と世界一周旅行に旅立った清子。
だが出発からわずか3日目に嵐に遭い、数日間漂流した後に2人が漂着したのは、
どことも知れぬ無人島だった。それから間もなく、与那国島での過酷な労働に耐えかね、島からの脱出を図った
23人のフリーターたちが途中で台風に遭い、島に漂着。更には日本への密航途中で
金銭トラブルに発展した11人の中国人たちが島に置きざりにされる。無人島に流れ着いた男たちと1人の女。いつしか「トウキョウ」と呼ばれるようになった島で、
唯一の女である清子は性を武器に逞しく生き抜いていくが…。
引用:東京島 (新潮文庫) 文庫 桐野 夏生(著)
物語の設定が現実離れしていたので『なんだこりゃ?!』と思ったのが率直な感想。
冒頭からいきなり好奇心を刺激された。
大勢の男の中に女がひとり。それだけ聞くと美人できれいな女性を大勢の男が奪いあうみたいなことを勝ってに想像してしまう。が、しかし、その唯一の女性は島の人間のなかで一番巨漢であり(映画はここんところがちょっと違う)年齢も40代半ばの設定。冒頭からあっけにとられた。大勢の男たちとの閉鎖された世界での生々しい生活や人間関係を変化させながら物語は進んでいく。
さらに舞台は無人島ということで無人島での日々の生活の描写はかなりグロテスク。映画が公開されているけど、『こんなんそのまま映画したらR指定だろ?』みたいな場面もたくさんある。
小説は中盤、ちょっと中だるみした感じがしたけど、映画だと小説よりもスピーディーな展開になるだろうから、映画もちょっと気になってきた。
↓映画版のサイトはこちら
http://tokyo-jima.gaga.ne.jp/index.html
コメント
ん~。
人間関係がややこしそうですね。
そんな状況にはなりたくないですよ…
ただ、無人島には遊びに行きたいです。
まさに人間関係がややこしい物語だった。
>ただ、無人島には遊びに行きたいです。
サバイバル似合いそうだもんね。
フリスクのCMじゃないけど、だだの葉っぱをお皿に見たてたり、木の枝を箸に見たてたり、そんな感じで創造力を使って創意工夫するのはとても好きだな。