コーポレートファイナンス(Corporate Finance) その2

前回の続き。今回はNPVとIRRについてのまとめ。
少し複雑な計算式に見えるが、初期投資額を向こう何年で取り返せるか、また利益となるのはどの時点からなのかを、割引率(利息・株主リターン)を踏まえてシミュレートするための計算式となっている。

【NPV】
Net Present Value
正味現在価値法

・投資プロジェクトの価値と投資コストを比較して、投資案を評価する方法
・NPV=プロジェクトの正味現在価値=投資プロジェクトの価値 - 投資コスト
・NPV>0⇒プロジェクトを実施する価値がある(プロジェクトの価値がコストを上回る)
・NPV<0⇒プロジェクトを実施する価値がない(プロジェクトコストが価値を上回る)
・NPV=0⇒どちらでも良い(プロジェクトの価値と費用が同じ)

<NPVの要素>
・IC:初期投資額
・CFx:毎年のキャッシュフロー
・R:割引率(年利)

 【IRR】
Internal Rate of Return
内部投資収益率

・IRRはキャッシュフローと割引計算を使った投資の収益率
・IRRはNPVが0になる割引率(収益性がギリギリのところを算出する)
・IRRを使った投資判断はWACCと比較して決定
・IRR>WACC⇒プロジェクトを実施する(投資家の要求する収益率が支払える→株主は満足してくれる→企業価値は増加する)
・IRR<WACC⇒プロジェクトは実施しない(投資家の要求する収益率が支払えない→株主は満足してくれない→企業価値は減少する)
・IRRの投資判断基準としてのWACCはハードル・レートと呼ばれる

<IRRの要素>
・IC:初期投資額
・CFx:毎年のキャッシュフロー



その3に続く・・・
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コメント

  1. akaiphone より:

    その2で終わると思ったのに。。。
    裏切りですね。
    まー、そんな簡単じゃないってことですか。

  2. ktake20jp より:

    こういう方程式っていくらでもあるのよ。
    とっつきにくい内容なのにコメントありがと!

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