この度、西日本豪雨で被災された皆さま、心からお見舞い申し上げます。
さて、7/12(木)に思い立って自宅から約7kmの広島市安佐北区口田地区にボランティアに行ってきました。現地の様子や、気になった点、今後ボランティアに参加される方への参考情報にならないかと思い参加当日の様子をまとめてみました。
というのも私自身、ボランティアへの参加を検討していた際、現地の様子がなかなか把握しずらく、どのような装備で行けば迷惑にならないかといろいろ悩んでいたからです。同じように悩んでいる方々に少しでも少しでも参考になれば幸いです。
そして、ぜひ思い切って行ってみてください。あなたの協力を待っている人たちが被災地にはたくさんいます。
まずは安佐北区のボランティアセンターへ
[AM 10:30頃]
私の場合、このあたりの土地勘がまったくなかったのと、被災地のボランティアに参加するのが初めてだったので、まずは口田小学校の前にあるボランティアセンター(口田ふれあいセンター)を目指しました。
広島市安佐北区口田災害ボランティアセンター
ボランティア参加受付
場所:口田ふれあいセンター
電話:082-845-4238
時間:8:30~16:00
駐車場
広島市立口田小学校グラウンド
備考(7/10時点)
今後2~3ヶ月程度はボランティアを募集予定
ちなみに車は持ってないので、自転車で向かいました。ボランティアセンターの前にある、口田小学校のグランドが駐車スペースになっているので、自動車、バイク、自転車などで行っても停めることができます。
ボランティアセンターに到着したら、まずは受付をしました。ボランティア保険には加入をおすすめします。受付を終えると、マスク、軍手、ドリンク、塩分補給タブレットを支給してもらいました(食料は要持参)。ショベルについては私が行ったときにはすでに不足気味でした。
受付終了後、ある程度のまとまった人数になると作業方面を指示されます。
あとからわかったことですが、作業現場に行くと使えるショベルはそれなりにありました。現場はぐちゃぐちゃなので持っていったショベルがセンターに戻ってないケースも多々ありそうでした。
↓7/13(金)現在 ショベル(スコップ)足りてないようです
【#STH・口田・活動報告 7月13日】
代表のガイより連絡がありました。広島市安佐北区(あさきたく)口田(くちた)小学校前のボラセンでは、ボランティアに必要な用具がほとんど足りていません。参加される方はマイスコップ、長靴、手袋などを持参してください。#SaveTheHiroshima #口田 pic.twitter.com/adkNRNdHfO
— STH(セイブ・ザ・ヒロシマ) (@STH_20140826) 2018年7月13日
若者グループに配属、現場へ移動
[10:45頃]
たまたまですが、中学生のグループに配属され、口田南2丁目方面に徒歩で移動しました。
移動中にいろいろ聞いてみると彼(彼女)らは前日も活動をしていたので、「自分たちのほうが1日先輩だ」と自慢していました(笑)。みんな元気いっぱいでとても頼もしく思いました。
歩いていると、その方面の本部があったので、そこで具体的な作業現場を指示されましたので、さらに徒歩で移動します。
本日1箇所目の現場
[11:00頃]
暑さだけでも身の危険感じるなか、作業開始です。 泥や土を土嚢袋にいれて、大きめの道路(通路)に出すのが主な作業です。
作業は10分もたないスーパーハードワーク。水分を多く含んだままの場所はほんとキツかった。
重機があっても、操縦できる人がいないケースもありました。ぜんぜん人手が足りない。
あとからわかったことですが、道路(通路)の真ん中あたりにまとめておくと最終的には重機が持っていってくれるそうです。
現場に入るとオーバーワークになりがちです。意識してこまめに休憩をとることをおすすめします。住民の方も口々に「休みんちゃい!」「これ飲みんちゃい!」と言ってくれます。素直に従いましょう。
猛暑からの熱中症、そして感染症も
[12:00頃]
座り込んでいる中学生がいたので声をかけると、どうやら熱中症にかかってしまったようでした。すぐに横になり、首元を冷やすなどの対処をしました。このあと事情を説明すると住民の方がエアコンの効いた室内に迎え入れてくれました。
熱中症が出たことをSNSで伝えたとき、すぐに知人からアドバイスをもらいました。 「大人が作業時間を管理してやらないと危険」。その後は、グループを2つに分けて、15分程度作業すると強制的にローテーションするようにしました。
幸い、1~2時間ほど経過したあたりだったか、熱中症の彼は無事に回復したようでした。
また、いっしょに活動していた中学生からの情報によると「感染症」も発生しているようでした。「友達が熱を出して寝込んでいる」と言っていました。気になったのは、中学生の服装。半袖、短パン、中にはマスクしない子も。
現地での服装は、長袖、長ズボン、長靴、帽子、タオル、マスク、手袋(ビニール厚手)は必須です。
次の現場へ移動中、このあたりが最も被害が大きかった場所
[14:00頃]
1箇所目の現場が落ち着いたので、いったん本部に連絡をとりに戻りました。そうすると次の現場を案内してもらうことになりました。
その途中で見たのが、この地域で最も被害が甚大な場所でした。「ここが1番ひどい」。山から流れてきた土砂が広範囲に一気に広がった場所だそうです。
本日2箇所目の現場
[14:15頃]
2箇所目の現場は、住宅から出るための通路確保です(2枚目写真の赤丸の部分)。
中学生、高校生、大人混合、総勢15名以上で協力して、ひたすら土を掻いて、土嚢積んで、道をつくりました。すぐそこ、10メートルもない感じでしたが、水を含んだ土は重くなかなか思うように作業が進みません。
作業終了時間間際(16:00頃)には、なんとか道幅も広がって、ましな状態にはなったのではないかと思います。
最後に…
1日作業をして、切ったり、擦ったりの怪我はなかったのですが、実は最後の最後にやらかしてしまいました。
土嚢の山から足滑らせてしまって、後ろ向きに転げ落ちてしまいました。左腕の付け根の部分の筋を伸ばしてかなり痛かったです。あと首も。怪我だけはしないようにと人一倍注意していたつもりでしたが、この非日常的すぎる状況に感覚がついていけてなかったんだろうなと思います。
今後ボランティアに参加される方、怪我、オーバーワーク、熱中症、感染症には本当に、本当にご注意ください。
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