2020年から義務教育に組み込まれるプログラミング。
子どもにやらせてみたいけど、どうすりゃいいの?
そもそも私はできないわ。
子どもに質問されてドキッとするのもいやだから、ちょっと自分でもやってみたい。
見てみたらオンライン学習とかあるし、普通に教室に通うのもある。どっちがいいの?
ロボットってどうなの?
って思うことはありませんか?
昔はプログラマーで、今はWebディレクターとプログラミング道場の代表もやってます(1児の父)
その前に、私の自己紹介を少しだけ。
私は過去に個人でAndroidアプリを開発していたことがあり、 東日本大震災向けアプリ(50,000DL以上)では、たくさんの書籍、Webメディアに取り上げられ、フジテレビの「とくダネ!」 でも紹介された経験があります。
その後、Web制作業界に転職し、現在はWebディレクターをやりながら、ボランティアで子どものためのプログラミング道場であるCoderDojo紙屋町(広島)のチャンピオン(代表)もやっています。
ちなみに、CoderDojoの活動は世界規模で、世界94カ国・1,778の道場、日本では全国に169以上の道場があります(2019年5月時点)。詳しくはこちら。
また、CoderDojoへの参加は「無料」なので、プログラミングってどんなものか興味はあるけど何から手をつけたらいいかわからない人に最適です。ぜひ近隣の道場を探して、行ってみてください。楽しいですよ。
さて、前置きが長くなりましたが、これまでの私のプログラミングの経験と、現在のプログラミング道場での活動経験をもとに、どのような形式のプログラミング学習サービスがあり、その特徴、おすすめな点などを解説してみようと思います。
子ども向けのプログラミング学習(3つのカテゴリ)
まず今回は、学習の形態を「オンライン型」「おもちゃ型」「オフライン型(教室型)」の3つに分けてみました。
おすすめは「オンライン型」「おもちゃ型」
おすすめは「オンライン型」と「おもちゃ型」です。なぜなら、場所と時間を選ばないから。さらに、自己学習というのがとても良いです。思考が「教わる」という受動的ものから「どうやったらできるのか」の能動的になるので。
自分で気がつく→自分で調べる→自分で試す(実験)の繰り返し。これが本質的に重要だと常々思っています。
気がついたら子どもがモクモクとおもちゃのブロックで何か作っていた、なんて経験はありませんか?ブロックじゃなくてもモクモクお絵かきでも良いです。
これが、気がついたらモクモクとプログラミングで何かつくっているに変わっても全然おかしくないですよね?
私の場合、プログラミングを習得した方法は、導入段階では書籍を読み体系的に理解。その後は、インターネットでの情報収集やメーリングリストへの質問投稿など行いスキルアップしていました。
基本的なところは書籍で体系的に、その後は作りながら必要なことを都度情報収集という感じです。
今は、オンライン型学習サービスがあるので、その気になれば書籍でやるより、遥かに効率的に導入段階の学習を終えることができると思います。
「オフライン型(教室型)」がダメというわけではない
私もプログラミング道場というオフラインコミュニティをやっていますので、オフライン型がダメだとはまったく思っていません。みんなでワイワイ集まってプログラミングをするのは非常に楽しいです。アイデアもたくさん湧いてきます。
自分で作ったものを発表する機会、他人からのフィードバックの機会があるのはすばらしいです。ただ、私がやっているプログラミング道場は月に1回しかありません。月1回しかやらないのは、私を含めボランティアの協力者の負担が増えるためです。
「オフライン型(教室型)」はこれがネックです。やりたいときにない。最近のプログラミング道場は、毎回満員に近く、そのうち全員を受け入れらなくなるのではと懸念しているくらいです。
そんなのときはぜひ近隣の有料の「オフライン型(教室型)」に行ってほしいと思っています。それで、みんなでプログラミングをやる時間を増やせます。
オンライン型の学習サービス
【テクノロジア魔法学校 】プログラミングの魔法でディズニーの世界へ
特徴
- ディズニーの世界を楽しみながら学べるオンライン型プログラミング学習教材
- ディズニー作品の実際の名シーンを贅沢に使ったストーリーの中で、プログラミングを学習できる
- 「楽しむ」ということを大切にしているので挫折しにくい
学べる内容
MTML5、CSS3、JavaScript、Shader、Processing
価格
月々5,900円~
無料体験
「プログラミングは魔法」というキャッチコピーが好きです。プログラミングは、現実世界で使えるようになる魔法のひとつ。とても夢が広がります。
プログラミングはシステム的なイメージが強いかもしれませんが、音楽や映画などのエンタメ分野でもたくさん使われていますし、それをイメージできるのも良いと思いました。プログラミングでできることのイメージが広がりますね!
ワクワクしながらプログラミングしよう!という感じにもとても共感しました。私が主催しているプログラミング道場は「楽しむこと」を最も大切にしてますので。
職業柄プロモーションに注目してしまうのですが、「テクノロジア魔法学校」のプロモーションムービーはとても良かった。テーマ曲のPerfume「エレクトロ・ワールド」とディズニーとプログラミングがミックスされ「テクノロジア魔法学校」の世界観がガンガン伝わってきます。これを見るだけでワクワク感が急上昇します!大人も一緒に楽しめます。
【D-SCHOOLオンライン】オンラインで学ぶ、小中学生向けプログラミング
特徴
- 子供達に絶大な人気を誇るマインクラフトを使った学習コース(マイクラッチ)がある
- 英語とプログラミングを使いながら、自分だけのロールプレイングゲームを作れる
- ロボットプログラミングの基礎がオンラインで学べる
学べる内容
ブロックプログラミング( Scratch )、ロボット制御
価格
月々3,980円
無料体験
あり(14日間無料トライアル実施中)※継続率80%
私が主催しているプログラミング道場でメインのプログラミングツールになっている「Scratch」で作ったプログラミングが、マインクラフトの世界にすぐに反映される独自教材の「マイクラッチ」が面白い。うちの息子もマイクラ好きでよくやっています。マイクラの世界観の中で、扱いやすいScratchベースでプログラミングできるとのめり込みやすい。
Scratchのブロックプログラミングは子供や大人に関係なく入門しやすいプログラミングインタフェースであり、汎用性も高くなってきています。マイクラを「操作」して遊んでる子たちを、マイクラを「プログラミング」して遊ばせるように誘導したいと思っている方におすすめ。
おもちゃ型の学習教材
【embot(エムボット)】こどものロジカル思考を育てるダンボール教材
特徴
- ダンボールなので、ロボットのが組立てが簡単、オリジナルのデザインも可能
- チュートリアルやドリルが豊富で組み立てたあともいろいろ遊べそう
- リーズナブルな価格
学べる内容
ブロックプログラミング(メーカーオリジナル)、ロボット制御
価格
ロボットは物体がリアルに目の前で動くのわかりやすくていい。プログラミング道場でロボットやドローンが登場するとそれだけで盛り上がる。素材がダンボールという点もとても良い。加工しやすく、色が塗れる。図画工作の延長的な感じでとっつきやすそう。
やはり子どもにとって見た目は大事で、プログラミングをやる前にオリジナルのデザインをするはず(大人の場合はたぶん動かす方からやる)。見た目が気にいったものになるとテンションあがる。ロボット制御を体験してみたいけど、何から揃えたらいいのかわからない方におすすめ。
【レゴ(R)WeDo2.0】レゴロボットで学ぶアフレルの小学生向け教材
特徴
- みんな知ってるレゴ(R)のプログラミング教材(信頼感高い)
- レゴ(R)なのでアイデア次第で様々な形が作れてしまう
- これまで動かすことができなかったレゴ(R) が、目の前で動くと子どものテンションめっちゃあがる
学べる内容
ブロックプログラミング( メーカーオリジナル )、ロボット制御
価格
世界的に有名なレゴ(R)なので子どもたちに導入しやすい。他の教材に比べて導入費用が高いのがネックだが、できることの幅がかなり広いので費用対効果はそれなりに見込めると思う。このキットを導入する前から家にレゴがある場合はそれを組み合わせることもできるのでアイデアの幅はもはや無限大。
レゴが動くというのは大人でもワクワクするし、親子で一緒にやりやすい教材。レゴで遊びながらロボット制御プログラミングを体験させたいという方におすすめ。
オフライン型(教室型)の学習サービス
【エジソンアカデミー】学校教材メーカー発、国内最大級の子供向けロボットプログラミング教室
特徴
- 国内最大級の子供向けロボットプログラミング教室(プログラミングスクール・教材調査調べ5冠 ゼネラルリサーチ調べ)
- Scratchベースでロボット制御が学べる
- 国際大会(URC:ユニバーサルロボティクスチャレンジ)に出場することも出来る
学べる内容
Scratch、ロボット制御
価格
近隣の各教室に直接問い合わせ
無料体験
プログラミング経験のない保護者の方や、ロボット教材を買っても作り切る自信がもてない方におすすめ。
ロボットの場合、うまく動かない原因がソフトウェア(プログラミング)とハードウェアの両方にまたがることがあるので、ハマるとつらい状況に陥ることもあります。そんなときは、身近にサポートしてくれる人がいると、こころ強いです。
アーテック社主催の「国際ロボットコンテスト」に参加できるのもとても魅力的ですね。何か目的があるとそれに向かって積極的に取り組んだり、がんばれたりします。
【ヒューマンアカデミーロボット教室】あのロボホンやキロボを作った話題のロボットクリエイター「高橋智隆先生」が教材監修
特徴
- 保護者が選ぶ「満足度が高い子ども向け『プログラミング教育』」ランキング1位(楽天リサーチ:2018年4月)
- なんとロボットクリエイターとして超有名な高橋智隆先生(「ロビ」100体! ダンスパフォーマンスショー)監修のカリキュラム
- 子ども教育に実績のあるヒューマンアカデミーの講座
学べる内容
ロボット制御、ブロックプログラミング(教室オリジナル)
価格
月々9,000円(別途テキスト代500円)
無料体験
何はともあれ、クリエイティブなロボットを生み出すことで有名な高橋智隆先生監修のカリキュラムというのが興味深い。ロボットも無骨で合理的なものばかりではなく、人間との親和性みたいな要素は大切だと思います。ソフトウェアとハードウェアに加えて、デザインという要素が入ってくるとプロダクトのクオリティがぐっとあがります。
こちらも、ヒューマンアカデミー社主催の「ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会」というのがあり、海外からも選抜メンバが参加するそうです。全国大会という名ですが、実際のところは国際大会に近そう。自分たちが作ったものをコンテストで披露したり、試してみたりするのは学習を継続するモチベーションに繋がります。
ヒューマンアカデミー社は、子どもの教育にとても実績のある会社なので手堅いスクールに通わせたいという方におすすめです。
まとめ
私が主催しているプログラミン道場はあくまできっかけづくりだと思っています(プログラミングの世界への入門)。もっと本格的にやりたくなったら、「オンライン型」「おもちゃ型」「オフライン型(教室型)」のどれでもいいので、自分にあったもので学習し、どんどんスキルアップしてほしいと思います。
そのうち、学習サービスが必要なくなって、自然と作りたいもがひらめいたり、それを実現するため何が必要か自分で調べたり、プロトタイプを作ってみたりするようになるはずです。
そして、作ったものを全世界に公開。
これが今はとても簡単にできるのがほんとにすごい。インターネット革命の本質。
プログラミングって技術的なイメージが強いと思いますが、私の中では「表現手法」のような感じです。画家が頭に浮かんだものを絵にする。作曲家が頭に浮かんだものを曲にすると同じ感じで。私は頭に浮かんだアイデアをプログラミングでアプリにしました。
プログラミングできると楽しいですよ。みんなでやろう、プログラミング!
おすすめ書籍の紹介
子ども向けで一般的になってきているプログラミングツールといえばScratch(スクラッチ)です。ScartchはMIT(米国マサチューセッツ工科大学)メディアラボが開発したプログラミング言語学習環境です。今年(2019年)の初頭にVer3.0にアップデートされて、これまでPCでしか使えなかったものが、タブレットやスマートフォンでも利用できるようになりました(便利v)。
とりあえずプログラミングに触れてみたいというのであればScratchのブロックプログラミングがおすすめです。 Scratchは無料ですし、Scratchで作られたアプリもたくさん公開されています。さらに、公開されているアプリのソースコード(プログラムコード)を見ることもできます。
アプリで遊んでいて、どうやって作られているのだろう?と疑問に思ったら中身を見て参考にしてみましょう!
最後に最新のScratch3.0に対応した書籍がこの度発売されたのでご紹介します。
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