サーリーカラテモンキーが気になっている方、いらっしゃいませ。
サーリーはアメリカの自転車ブランド。なのにモデル名は「カラテモンキー」。そう、おもいっきり日本語です。
この自転車の仕様は、メジャーなロードバイクでもなく、クロスバイクでもなく、マウンテンバイクです。
そして、マウンテンバイクのくせに、前後どちらもサスペンションは付いてません。フルリジッドのマウンテンバイクです。
「サスペンションが付いてない不便そうなマウンテンバイクなんていったい何が良いの?しかも名前までふざけてる(笑)」
でも、ちょっと気になる存在だ。と思っている方、実は私もそうでした。
私はそもそもサーリーのストラグラーというロードバイクっぽいモデルの購入を検討していました。その検討で何度も自転車屋さん(グランピー)を訪れていました。
でも、最終的に購入したのは、サーリーのカラテモンキーです。
そもそもマウンテンバイクなんて買う気はまったくなかったのですが、グランピー(広島)のMTBライドの動画と、試乗一回で決めてしまいました。そして、フルリジッドマウンテンバイクが気に入りすぎて、息子の自転車もフルリジッドのマウンテンバイクにしてしまいました。
そんなとても魅力的でふざけた名前のフルリジッドマウンテンバイク「サーリーカラテモンキー」を紹介します。
ちなみに、自転車を買ってから、朝のサイクリングをするようになりました。もちろん楽しいというのもあるのですが、早朝に適度な運動をすることで、血行促進、脳みそ活性化、一日のレスポンス向上というウソみたいな生活習慣の改善も経験しました(花粉症まで改善)。早朝サイクリングおすすめです。
では行きます。
カラテモンキーとはこんな自転車
路面情報がもろに伝わってくる【ダイレクト感が最高】
私は以前、フルサスペンションのマウンテンバイクにちょっとだけ乗らせてもらったことがあります。フルサスペンションは前後にサスペンションが装着されているマウンテンバイクになります。
用途としてはダウンヒルやエンデューロの種目に使われるものになります。ものすごいガタガタなところを、スイスイ~と走るための自転車です。
フルリジッドしか乗ったことのない人間からすると、同じマウンテンバイクなのにまったく別の乗り物でした。サスペンションが路面からの衝撃を吸収することは知っていましたが、乗るとこんな感じなのか?!っと驚きました。よく例えられるのが「絨毯の上を走っている感じ」です。
そして、その真逆のポジションにいるのが、フルリジッドマウンテンバイクです。私のカラテモンキーは27.5インチのプラスタイヤがついています。 タイヤ幅は3.0インチ。種類的にはセミファットという部類に入るようです。
これくらいのタイヤ幅になるとエアボリュームといって、タイヤの中の空気の量が多くなるので、ボヨンボヨンとまではいきませんが、主流のマウンテンバイクのタイヤと比べるとタイヤである程度ショックを吸収してくれます。加えて、ダートでのグリップ力も高いです。レースに出るようなハイレベルの方からするとあまり空気圧を下げるとグリップはあがるけどタイヤがヨレるそうです。私のレベルではまったくわかりません(笑)
とはいえ、サスペンションほどの効果はありません。なので、路面の衝撃がもろに体に伝わってきます。こんな感じで。
楽しみ方としては、山で走るときに空気圧を下げていい感じの乗り味にしたりします。逆に空気圧を上げると舗装路でタイヤの回転が良くなったりします。このように、空気圧を調整するだけで簡単にセッティングを変えられたり、路面状況をダイレクトに感じられるのがフルリジッドの良い点です。
壊れにくい【構成がシンプルで最高】
マウンテンバイクにはサスペンションという路面のショックを吸収する装置が概ね付いています。車やバイクと同じです。サスペンションの構造と仕組みはきちんと理解できていませんが(笑)
サスペンションがストロークしながら、路面のショックを吸収しちゃうのでたくさんの部品で構成されているのは知っています。たくさんの部品で出来ていると壊れる可能性があるということになります。決してサスペンションがしょっちゅう壊れるという意味合いではありません。ついているパーツが少ない分、壊れるところが少ないというのがフルリジッドの良いところです。そしてパーツが少ないということはメンテナンスが楽。ランニングコストが少なくて済むということにもなります。
私のカラテモンキーは変速用のリアディレイラーが付いていますが、壊れやすそうなところといえばこれくらいです。世の中にはフルリジットでシングルギアという超男前な仕様の方もいらっしゃいます。こうなるともうさらに壊れにくくなります。
サーリーカラテモンキーのフレーム素材は鉄です。鉄はアルミやカーボンに比べて重たいですが、アルミやカーボンには無いしなやかさがあります。それも魅力的な要素のひとつです。鉄って最高。
長い距離もOK【コーヒーライドだってちゃんと楽しめる】
「マウンテンバイクって、あまり長い距離走れそうにないよね?」と思われがちですよね。
結論から言うとまったくそのとおりです。100kmとかはかなり勇気が入ります(私の場合)。でも20kmくらいなら余裕で走れます。私の場合は、1日で約50kmくらいは走ったことがあります。ロードバイクを乗る方たちからすると、50kmだとまだまだ短い距離かもしれませんが、近場をゆるくサイクリングするには十分な距離です。15~20kmでも十分楽しめます。また、マウンテンバイクの丈夫なタイヤだとロングライドしてもパンクの心配をほとんどしなくていいのが良いです。
ガチガチのサイクリングではなくみんなでコーヒーを飲みに行くというグループライドに参加したときは、シングルスピードバイク、クロスバイク、ロードバイクと一緒にちゃんと走れました。
このときの距離は私の場合、集合場所までがそれなりに距離があったので、調べてみるとトータル約43kmでした。コーヒーライドはスピードをあまり出さないライドで、どんなタイプの自転車でもOKなので、いろんなタイプの自転車と走れるのがめちゃくちゃ楽しいです。
最近では2018年7月の豪雨災害で少しお手伝いさせてもらった地域に、もうすぐ1年ということで行ってきました。片道20kmくらい。全然余裕でした。また、現地を短時間で広範囲を周るのにとても便利でした。マウンテンバイクは道を選ばずがんがん行ける頼もしい相棒。
カラテモンキーのカスタム内容【27.5+/2019モデル】
私のカラテモンキーは完成車の設定が当時なかったフレームカラーでしたので、フレームから組み上げてもらいました。全部のパーツがそれぞれこだわりの一品というわけではないですが、コストと性能のバランスはかなり良いと思っています。ひとえにセンス抜群のグランピーさんのおかげです。
ハンドル周りは【レンサル x クリスキング x ODIバンズ】
ハンドルとステムはレンサル。レンサルはオフロードバイクのパーツで有名なブランド。私はその世界のことは知らなかったですが、ゴールドカラーとステムの形状があまりにカッコよくて気に入ってしまいました。レンサル魂をカラテモンキーに注入。
ハンドルのカラーは黒もあります。それもかなりかっこいいです。
グリップはODIのバンズです。握った感じはとても良くて気に入っています。また、ロックオングリップといってボルトで固定するタイプで脱着がしやすい構造になっています。
しかしながら、コケたときなどグリップの外側の部分のプラスチック部分が削れてしまうので、そこが気になるところです。外側がゴムのようなものだとプラスチックのように削られないだろうなと。
ヘッドパーツはクリスキングです。ハブをクリスキングにするのは予算的に難しかったので、なんとなく気分を味わいたかったのでヘッドパーツをクリスキングにしました(にわかクリスキングファン)。
コンポは【シマノSLX】
信頼のシマノです。カラテモンキーの完成車にはSRAMのコンポが標準装備されています。SRAMというブランドに当初憧れがあったのですが、実際にシフトチェンジしてみると、シマノのほうがしなやかな感じで変速ができたので、コンポはシマノにしてもらいました。
あと、シマノは国内メーカーということでパーツの在庫や流通量が安定しているので、壊れたときにすぐ交換できて安心というメリットもあります。
タイヤ周りは【アレックスリム x WTBトレイルボス】
リムはアレックスリム。私のカラテモンキーより前のモデルで採用されていたリムと同じものです。タイヤはWTBのトレイルボス。とりあえず名前がかっこいい。実際に乗ってみると名前だけでなく乗り味もよく、センターのノブ(タイヤの突起)は低めで、サイドのノブは高め。なので舗装路をまっすぐ走っているときの転がりが軽い感じです。逆にダートで自転車倒したときにしっかりグリップする感じです。ハブはメインコンポとあわせてシマノSLXです。
シートは【WTB Volt Pro】
とりあえず名前がかっこいい。実際に使ってみた感じはというと、見た目よりもお尻にやさしい感じだったのでとても気に入っています。わりとクッションある。 最近はなるべく背中に背負わないように行動できるようにサドルバッグ付けてます。
ペダルは【ANVL TILT V3】
これは最近交換したパーツです。購入時のペダルはDMRの樹脂製のものでした。いろいろと迷いに迷って「ANVL TILT V3」に交換しました。グリップも見た目もめっちゃいいです。ペダル選びの詳細はこちら。
即完売になりがちなANVL TILT V3の在庫がないときはこちら
限定モデル【カラテモンキーSUS】
私が購入してから5ヶ月くらいたったある日。フロントサスペンションとドロッパーポストが装備されたカラテモンキーの限定車が発表されました。初めて見たときはビビりました。
ドロッパーポストあったらいいなー、フロントサスペンション付けてみようかなーとちょうど妄想していたときだったので。
加えて価格もびっくり。フロントサスペンションとドロッパーポスト追加しようと思ったら10万円は軽く超えるというのに、完成車価格からプラス75,600円。
2019.9.26追記:そして、シングルスピードMTBになる
まさかのディレイラー破損
この紹介記事を書いたあとも安定して絶好調だった私のカラテモンキー。
しかしながら、調子に乗りすぎたのか、運が悪かったのか9月上旬に行ったトレイルツアー(オレンジトロフィー第二戦「らかん高原大会」)で、ディレイラーが破損!太い木の枝を巻き込んだあとのリスタートでディレイラーをホイールに巻き込みパキッといってしまいました。
↓その時の様子はこちらの動画で。
↓その前のかなりやばいトレイルライドはこちらです。今までで最高に楽しかったw
好奇心が勝りシングルスピードの世界へ
もとどおりの11-42Tのギヤードにすることもできたのですが、以前から気になっていたシングルスピード化が頭をよぎりました。仲間うちからもシングルスピードの世界へいらっしゃい!とのお誘いもあり。そのままの流れと勢いでシングルスピードにしちゃいました。
どうしたらいいのかわからなかったのはギヤの歯数。
18T?、19T?、20T?
こればっかりは乗ってみないとわからない。ということで、在庫にあったギヤを「運命のギヤ」だと勝手に思うことに。ギヤの歯数は18Tにすることに。
フロント32T、リヤ18Tなのでギヤ比は1.78。
ここでタイヤの外径も加味した数値(ギヤインチ)を算出してみると、このカラテモンキーの場合は、32T ÷ 18T×29インチ(27.5インチプラスタイヤ外径は29インチといっしょ)=51.55…となる。ここで、 26インチオフロードホイールの基本的なギアレシオ2:1の場合を計算してみると、32T ÷ 16T×26インチ=52となる。
ということで、 27.5インチプラスタイヤでオフロードの場合は、フロントが32Tの場合は、リヤは18Tにすると基準値に最も近くなるのでまずはこのギヤを試してみて、重くしたり軽くしたりを考えると良い。とサーリーのサイト(シングルスピード ギアリング 入門 | Surly Bikes)に書いてあった^^;
ssmtb生活スタート pic.twitter.com/kKkcoSbnsX
— Kohei@karatemonkey🚴 (@ktake20jp) September 16, 2019
そしてついにシングルスピードMTBを体験。
意外と平地はすいすい走れていい感じ、もっと重くてもいいくらいだ、というのが初見の感想。
いつもの山はまだ行ってないですが、以前から朝のウォーミングアップライドで行っていたきつめの上り坂では「休み多め+押しあげ」でなんとかなることも判明。ギヤードでもシングルスピードでもどっちみちキツかったという^^;
困ったときの竜王公園🐲
— Kohei@karatemonkey🚴 (@ktake20jp) September 25, 2019
最近なかなか良い
アイデアが思い浮かばず🤔
竜王までのきつい登り坂は
心を無にしてくれる🤪
筋肉への負荷も高く
心拍数アップ、運動量アップ↗️
下りは三滝方面へ
なんちゃってホーリーライド🤙#mtb #シングルスピード#サーリーカラテモンキー pic.twitter.com/eN3dgpODia
「シングルスピードMTBってどんな感じですか?」と聞かれることがありますが、「思っていたよりわりといける、とにかく軽快、そして楽しいwww」というのが私の感想です。ギヤの枚数が11枚から1枚に減ったのに楽しみはなんか増えたような不思議な感じ。
最近は、いつもの山を走るとどんな感じなのだろうかとウキウキわくわくしている。ここ最近は、週末の天候が悪く、いつもの山に行けない状況が続いているが、とにかく楽しみで仕方がないw
まとめ
いかがだったでしょうか?
サーリーのカラテモンキーは、マウンテンバイクのくせに、フレームの素材が鉄で、サスペンションが1つもついていないという、一見すると変なマウンテンバイクです。
ダウンヒルをものすごいスピードで降りてくることはできませんが、ゆっくりだったら降りられます。ロードバイクの用にすばやく遠くまでは行けませんが、ゆっくりとなら行けます(好きなものを自転車にくくり付けたりして楽しみながら)。
サドルバッグもいいですよ。私が使っているものはもう売ってなさそうだったので同じくらいのサイズ感のものを参考まで。
そして、タイヤの空気圧を調整してセッティング変える雰囲気やその効果を楽しんだり。
マイペースで楽しめる自転車、いろいろな可能性を模索できる自転車、サーリーカラテモンキーはそんな自転車です。
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